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ATRの特徴

新型転換炉(ATR)の特徴

 新型転換炉(ATR)は、核燃料サイクル開発機構(現在の国立研究開発法人 日本原子力研究開発機構)が研究を行っていた「ふげん発電所」の原子炉で、ウラン燃料のほか、プルトニウム・ウランの混合酸化物燃料(MOX燃料)も使用できる特徴があります。

  • ふげんの画像

    新型転換炉原型炉ふげん

 新型転換炉は、減速材には重水、冷却材には軽水(通常の水)を使う原子炉で、カランドリアタンク(減速材の重水を入れるタンク)内に、燃料の入った圧力管を並べた構造をしています。核分裂の熱によって圧力管内の冷却水(軽水)を加熱し、冷却水は蒸気ドラムで蒸気となります。この蒸気でタービン発電機を回転させ、電気を作ります。
 減速材として中性子の吸収が少ない重水を使うことで、中性子を効率的に利用でき、濃縮度の低いウラン燃料でも発電が行える特長があります。


原子炉別発電のしくみ

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